2014年8月28日木曜日

スターゲイト

面白いことになってきた。理研は、共同研究者が小保方氏が書いた論文通りに実験をし、中間報告として、STAP細胞は出来なかったと発表した。ただ、理研は今更なぜこんな実験をするのだろう。

そもそも世界中の研究者が、小保方レポート通り再現し、細胞が出来なったことは証明されている。だからこの問題は起きたわけで、今更小保方さん以外が実験してなんになるのだろうか。

体裁のために金と時間をかけたなら、この実験を批判した女性科学者は正しい。個人的には、小保方さんだけが再現の実験をしていると思っていた・・

一方で、「共同論文著者が、22回実験して再現できないなら、科学としてSTAPは存在しないとみるべき」という理論は正しい。

ただし、ここでは最初から小保方さんの幼稚性を指摘しつつ、彼女が「ゴットハンド」の持ち主である可能性を指摘しているのであり、科学者でもない自分が、科学の理論を論ずることはない。

個人的には、日米で50年近く生き、金融マンやホテルマンの経験から、「200回以上成功した」と発言した時の小保方さんの表情にBETしてもいいと考える。だから、科学で説明できないことが起こるかどうか。そこがわくわくする・・。 

冷戦時代、米ソは軍事の延長で超常現象を必死で研究した。ソ連が崩壊し、95年に米国は最後の超常現象国家プログラムの「スターゲイトプロジェクト」を廃止した。

30年研究した上で、成果が認められなかったということだが、最大の理由はソ連が崩壊し、またスパイ衛星の精度が上がり、国家プロジェクトとして続ける理由がなくなったからだろう。

逆に言えば、必要なら、この国はすべての可能性を否定せず、国家ストラテジーに超常現象を組み込む柔軟性を持っている。

一方で、地球でも極めて流動的な地盤の上に立地する日本のメディアが、頭から超常現象は認めない演出で国民を導くのは、そろそろ卒業できないものだろうか。

2014年8月27日水曜日

秋刀魚とコーンと怒りの葡萄



日本で新秋刀魚がとれるころ、
アメリカでは収穫したてのスイートコーンが出回る。
ところが今年は少し遅いようだ。

理由はコーンの値段が安すぎるので、(3ドル台)
農家が出荷をとどめているらしい。

鮮魚とは違うので、このような手段もあるが、
最後は家畜の飼料になれば、高騰する牛肉豚肉は
多少安くなるだろう。

ただソレとは別の次元で、個人的に来年以降はコーンも心配。
今年は天気もちょうど良く、大豊作だった。

でも豊作は'続くだろうか。
中西部は雨が降るが、西部の旱魃が続いて農業が廃れると、
戦前にあったようなダストボールが西からやってくる可能性もある。

ダストボールはアメリカでは貧困の象徴。(怒りの葡萄)
再来はごめんだ・・

2014年8月26日火曜日

濁った市場の健全性



耳を疑う話。

早大の株サークルが、いわゆるブラフで3億も儲けたという。

同じ事を米国でやれば、たちまちBIDはたたかれ、オファーはとられ上に突き破られる。

株でも債券でも、現物 ETF 先物等、マーケットメークを専門にやっている連中が、

世界中から集まってしのぎを削るのが米国市場。

そこで資金力のない素人がブラフなどすれば、自殺行為だ・・・。


そもそも当局による規制や監視能力には限界がある。モラルを説くのも非現実的。

アメリカもとっくにSECの監視機能は限界を露呈している。

だがアメリカには、市場にもデモクラシーがある。

毒には毒がやってくる。

子悪はスケールの大きい巨悪に食われてしまう。

濁った池のルール。それも貴重な市場原理だ・・・。


ところが日本は、市場にも「透明性」という言葉を好む。

透明でもいいが、日本のGDPと時価総額は世界で2~3位。

その国の株式市場で、学生の騙しが通用するのは驚き・・・。


学生が天才なのか、

それとも、実体経済の実力に比べ、市場の成熟度がアンバランスなのか・・・。


いずれにしても、片手落ちの規制や監視ではなく、参加者の多様化による市場原理。

それによって、結果的にボトムの健全性が維持されるようにならなければ、

日本からは、永遠に、一流のプレーヤーは生まれないだろう。

( 日本から市場の一流プレーヤーが育つ必要はないかもしれないが・・ )




2014年8月25日月曜日

パーフェクトストーム、アメリカに立ちはだかる女大魔神

         

北京五輪の後、あまりの感動に、CBOTのオフィスにずっと彼女のポスターを貼っていた。

アレから6年、久しぶりに見た彼女は、今度は凄いチャンジアップを投げていた。

サッカーでナデシコがアメリカに勝ったのも奇跡だった。

あの時アメリカは中心選手の沢選手をリスペクトした。

だがソフトボールはサッカー以上にアメリカのお家芸である。

そして、ソフトボールでワールドカップは重要な大会ではないという。

ワールドカップでは上野を温存し、現状では最高峰の世界選手権連覇に備えた日本。


「今のウエノは、豪速球のノーランライアンが、チャンジアップまでなげるようなもの・・。

  ウエノが投げる限り、アメリカはジャパンに勝てないだろう・・」


ESPNの記者に「パーフェクトストーム」とまで言わせた上野。

知るかぎり、一人の日本人が、ここまでアメリカの前に立ちはだかったことはない。

そして上野は見事に今度もアメリカの前に立ちはだかった。まさに女大魔神・・

彼女の前では、ダルも、田中も、岩隈も、上原も、

そして今日好投した和田も小さく見える・・

恐らく彼女は、日本で最も過小評価されている世界のスーパースターだろう。



http://espn.go.com/espnw/news-commentary/article/11376603/japanese-pitcher-yukiko-ueno-perfect-storm-power-precision

2014年8月23日土曜日

ごきげんよう 





        
              花子とアンのシーン


「花子とアン」で、いいシーンがあった。

子供向けラジオ番組を担当することになった花子が、番組の最後を「ごきげんよう」という言葉で終わらせたいと申し出る。以下がラジオ局の担当者との会話。

「貴方、秀和女学校のご出身だそうですね。うちの家内も秀和の出身で、ごきげんようは、朝から晩まで、耳にたこが出来るくらいまで聞かされます。・・」

「 あそこは家柄がいいお嬢様たちが集まる名門です。しかしあなたは給費生だったそうですね。貧しい家の出の貴方が、ことさらごきげんようという言葉を使いたがる気持ちはわかります。しかし、ごきげんようが似合う人間と、似合わない人間がいるのですよ。」

「 そうでしょうか。ごきげんようは、様々な祈りが込められた言葉だと思います・・ 。どうか、お健やかに、お幸せにお暮らしくださいという祈りです。

 人生は上手く行く時ばかりではありません。病気になることもあるし、何をやっても上手く行かない時もあります。

 健康な子も、病気の子も、大人たちも、どうかすべての人が、明日も元気に、無事に放送を聴けますように、祈りこめて放送を終わらせたいのです。どうかお願いします・・・     」



        
          NHKBS 女たちのシベリア抑留から、なぜBS? 


そして一連の終戦記念日の特番で秀逸だったと思う「シベリア抑留女性」の話からは、番組の最後、言葉では現せない苦労をした斉藤治(ハル)さんが、こんな言葉を・・

「 でもこのごろ思うのだけど、人が経験できなかったことをして人生を終えるんだから、いろんな経験させてもらって、帰ってきてからは幸せに暮らして、幸せとどん底と両方が味わえて、人間としては、幸せだったなと思っています・・ 」 


そろそろ「花子とアン」の舞台は、大正が終わり、軍国化の時代に入る。帰国してからも4~5年はソ連兵に追い回される悪夢にうなされたという斉藤さん。

「私たちの時代にいい経験をさせてもらったんだから、それで戦争はたくさん」といいながら、それでも自分の人生を振りかえり、人間として幸せだったという極み。この時の斉藤さんの微笑みは、二十歳の頃、お世話になったハンガリー人のメンターと同じだった・・

恐らく、どんなときも、「ごきげんよう」を実践されたのだろう。


2014年8月22日金曜日

バケツと首

仕事上ツイッターは必須。

だがこれ以上ツイッターで観たくないのは、

氷バケツと首切り写真・・

多すぎる。


2014年8月21日木曜日

シラク(SYRAQ)の地図 レター抜粋

         


そもそも2011年ごろ、アサド政権に最初に反抗したFSA。(FreeSyrian Army) 基本的に彼らは代々アサド政権にいじめられた部族や民族というより、純粋な軍人によるクーデターを狙った集団だった。彼らをサポートしたのはアメリカ・イギリス・フランス・サウジなど・・

西側から援助を受けたFSAは、2013年にはアサド政権を転覆寸前まで追い詰めた。このころには、部族的な集団が、イスラム開放戦 イスラム戦線等と名乗りながら、反アサドの戦いに加わっていた。アサド政権の陥落が視野に入り、後をにらんだ攻防が始まっていたのだろう。

だが結局は統率が取れず、西側からの武器や資金をめぐってFSAと対立。FSAはモーメンタムを取り戻したアサド政権側からも攻撃を受け、結局弱体化してしまった。(リーダーの国外逃亡)

西側メディアがいうところの穏健派のなかで、ISISと明確に対峙したのはFSAのみ。FSAの弱体化で残ったのは、部族集団の集合体としてイスラム戦線( Islamic Front)など。だが、彼らはISISにどこまで敵対心があるのか疑問。特に下っぱを過激派と区別するのは難しい・・。

これが、米国の専門家の意見を綜合したところ・・

ISISにつかまってしまった日本人にはある種共感するところがある。組織ではなく、個人でビジネスをするにはリスクテイクは必要。

だが何かあった時、自分の安否を遠いヨルダンに聞くしかないという日本政府の危機対応能力。さらに助かった場合も、救済にかかったコストを自費で負担する覚悟は必要。

まあイスラム戦線を穏健派などという、アメリカ発の一般向け解説を鵜呑みにしたような行動は、
本当はとるべきリスクではなかったのだろう・・


2014年8月20日水曜日

(水を)かぶっていいとも


アイスバケツをかぶるおかしな現象がアメリカで流行っている。

2年ぐらい前からあるようだが、CNBCなどが仕掛け、この一ヶ月で急に流行り始めた。

もともとはチャリテイー。寄付をするか、氷水をかぶるかというお遊び。

水をかぶった人は、次のチャンレンジャーを指名できるのだが、

スポーツ選手などの有名人やり始め、ビルゲイツまで参加してしまった。

そこからCNBCが参加したので、金融でも話題になりたい人は、こぞってやっている。

一番イメージ合うのが、長年タモリがやっていた、笑っていいともの友人コーナー。


冷静に振り返っても、この20年で、アメリカにこんな現象はなかった。

テレビでは差別問題が話題だが、実際はこんなことが流行っているわけを考えた。

ロシアや中東のヘッドラインがボラを提供しても、結果的にアメリカにマネーが集まる。

今は冷戦を知らない世代が相場の中心。彼らは最初はヘッドラインに反応した。

だがアメリカが磐石なので、結果的にアメリカにマネーが集まる。

まさしく年初からスマートマネー筋がもくろんだ90年代後半の再現だ。

金融関係者に楽観論が台頭し、CNBCが便乗した結果だろう。

簡単にいえば、アイスバケツのおちゃらけは、今の米国の余裕を現している。

だが、スマートマネーは、どこかで別のシナリオを用意しているだろう・・


2014年8月19日火曜日

敵英雄の恫喝

           


ガダルカナルで、隊長として3000人の日本兵の攻撃を撃退したジョン・バジロン。彼は3日間、3台のマシンガンを一人で撃ち続けた。生き残った彼は、ルーズベルトからメダルオブオナーを授与された。(最高勲章)

そして帰還命令。彼は英雄として戦争債販売のプロパギャンダに利用された。ラジオでは女優と競演、セレブとしての生活が待っていた。しかし仲間と一緒に戦うことを選んだバジロンは、志願して戦場に戻った。

下の添付は、実話を基に、スピルバーグとトムハンクスが製作したパシフィックの1シーン。既に戦況は明白。勝利を確信する若い米兵は、日本と日本兵を馬鹿にする。その若い米兵達を、バジロンは恫喝する。

https://www.youtube.com/watch?v=1XBCumSQOnQ&feature=share

(英語のセリフ)
john Basilone: Slap a Jap…. So that’s what the enemy is to you, huh? A fuckin’ buck-toothed cartoon dreamed up by some asshole on Madison Avenue to sell soap? Well let me tell you something: the Jap I know, the Japanese soldier, he has been at war since you were in FUCKIN’ DIAPERS! He’s a combat veteran, an expert with his weapon. He can live off of maggoty rice and muddy water and endure misery you couldn’t dream up in your worst nightmare! The Japanese soldier doesn’t care if he gets hurt or killed, as long as he kills you. (in Evanson’s face): Now you can call them whatever you want but never, ever, fail to respect their desire to put you and your buddies into an early grave, IS THAT CLEAR?!
(日本語意訳)
オレが知っている日本兵は、お前たちがオムツをしている頃から戦場に立ち、武器を知り、蛆やシラミを食い、泥の中で何週間も耐える。そして、命をすててお前たちを殺しに来る。お前たちが奴らをどう呼ぼうが自由だ。だが日本兵の魂をなめてかかるなら、死ぬのはお前たちだ。判ったか・・・・


バジロンが本当にそういったかは判らない。ただ事実として、太平洋戦争時、日本兵一人当たりの物資供給は僅か700グラム。一方アーセナルオブデモクラシー全開の米国は、一人当たり4トンの物資を供給した。

参考<アーセナルオブデモクラーシー> http://marukano-gb.blogspot.com/2013/01/blog-post_25.html

この後、バジロンは硫黄島で戦死する・・。 

参考 https://www.youtube.com/watch?v=Dag5Umy37zQ

アメリカの庇護の基、平和に暮らしてきた今の日本人が靖国神社をどう考えるかは自由。だがそこには、700グラムの物資で、4トンの米兵と戦った日本人が祭られている・・。






2014年8月17日日曜日

極端なNHKのレベル低下を懸念する

今TVジャパンで、NHKの集団的自衛権の議論を流している。

一見岡本氏と鳥越氏は相反している。だが結論は、ある一点で二人は同類。
岡本氏は、基本日本は弱いのだから、いつまでもアメリカのポチでいろといっている。
一方鳥越氏は、平和のためには、安倍政権の集団的自衛権は間違っているといっている。

鳥越氏に反論は、アメリカの傘下で自分は死にたくない人が平和など唱えても、誰も相手にしない。
岡本氏に反論は、いつまでも米国のポチでいれば、日本はいずれ米中の争いに巻き込まれる。
結局、岡本氏も鳥越氏も、自分の国は自分で守る覚悟を日本人に訴えてはいない。
だったら沖縄を語るのはおかしい。沖縄は酷すぎる。

アメリカの庇護を離れ、自分の足で立ち、その上で世界に平和を訴える。
独立国として当前のことを前提にしていないなら、
日本の平和論など、卑怯な背骨のない弱虫のファンタジーに過ぎない。

自分で自分の国を守るためにはどうするか。

そんな当前のテーマに触れるだけで、直ぐ極端な右翼や軍国主義者のようなレッテルを張られる現状。

そこに潜む本当のリスク・・

そういえば、少し前のSTAPのNHK特集も酷かった。
参考< 奇跡が起きる理由> http://marukano-gb.blogspot.com/2014/08/blog-post_6.html

これまでNHKは良い仕事をいっぱいしてきたはず。
そのNHKまでも、問題の本質に焦点を当てず、ただただ人気投票を煽るだけになるなら、
戦前と戦後で態度を一変させた朝日と変わらない・・。

2014年8月15日金曜日

敗戦記念日の未来志向 マネー原理プロ版 

< ファンタジーとストラテジー >



添付はNHK特集「狂気の戦場 ペリリュー~“忘れられた島

の原版。アメリカでは去年放送されている。
NHKはずいぶん脚色しだが、原版は事実を淡々と伝えるのみ。

そもそも8月15日が、故人を偲ぶ「お盆」と重なるのは奇遇だが、


本当は敗戦記念日なのに、なぜか終戦記念日という。

まあどちらでもいいが、休日でないのは理解できない。
本当に自らの失敗を反省しているのだろうか。

ここでの失敗とは、人が大勢死んだことではなく、
まず戦争に勝てなかったこと、そしてもっと重要なのは、
勝てない戦争をした経緯。

未来志向で話すなら、反省すべきはここだ。
ところが、日本のメディアは、命の大切さをやたらと誇張するのみ。

戦争はいいことではないことは世界中が知っている、
だが避けられらないケースにはどう対処するのか。

命の大切ばかりを言って、その可能性を否定することは、
ファンタジーを語り、ストラテジーを持たない戦前と同じ。

個人的には、アメリカに戦争を仕掛けるなど、
ファンタジー以外の何者でもなかったと思う。

相場は儲けたいなら、ファンタジーではなく、ストラテジーが重要。
プロはソレを知っている。プロは何を犠牲にし、
何を得るかの相対的な判断力。そのストラテジーを競っている。

戦争では、誰と組んで誰と組まないか。
究極では、人の命さえもコモディテイーとして価値を判断し、
相対的な国益の最大化を図る。アメリカが凄いのはここだ。


多くの先進国は、多種多様な国民に、メディアの主張も分散している。
もし日本のメディアのスタンスが、多様性のない、命第一主義の戦後世代の
人気取りに終始しているだけでは、国家のリスクは、戦前とあまり変わっていない。

そこは、多くの個人投資家が、一旦上げ相場になるとそのまま上げ相場を信じ、
ヘッジ手段を持たないのと似ている・・。





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「敗戦記念日」に未来を考える




添付は、NHKスペシャル「狂気の戦場 ペリリュー~“忘れられた島”の記録の原版。

昨年米国で放送されたドキュメンタリーだが、NHK特集はそのまま映像を使い、

日本人向けに、表現をやたらと脚色していた。

一方原版は、勝者として、事実を淡々と伝えている・・。

日本はこの時期になると、ひたすら命の大切さを叫び、戦争のドキュメンタリーを流す。

だが、そもそも狂気でない戦争などない。

その戦争を人類はずっとしてきた。

これからもするだろう。

事実、日本以外の国は、第二世界大戦後も、その真理を前提にしている。

皆同じように平和の中で人生を楽しんでいるが、真理からは目を背けない。

ドイツのような敗戦国、ロシアや中国のように日本の3倍の人が死んだ国も同じ・・・。

そんな中で、日本は8月15日を「終戦記念日」と呼ぶ。

だが本当は、8月15日は「敗戦記念日」とすべきだろう。

命の大切さという感傷論に浸りながら、

一方で、どこかでいまだに真実から目をそむける矛盾。

このままだと、無意識のうちに、同じ失敗へ進む可能性を感じる。

ジャーナリズムは、国民から「いいね」を貰うのが使命ではない。

2014年8月14日木曜日

水の危機 アメリカ編



             


フーバーダムのダム湖LAKE MEADは、本来400億トンの水量を誇っていた。

日本にある2000以上のすべてのダムの総計が250億トンらしいので、

「超」水資源 大国の日本の貯水量とくられべ、このダム湖の大きさがイメージできるだろう。

しかし過去14年の旱魃で、水面は30メートル以上沈んでしまった・・。


3年ぐらい前から、ここではこの話題をUPDATEしてきた。

しかし直近の政府発表ではいよいよ緊急事態が迫ってきている。

今のペースで行くと、来年には更に1.5メール下がることが予想され、

水面が海抜1000フィートを切った時点で、ラスベガスへの上水供給が停止するという。

現時点でも ネバタ カリフォルニア  アリゾナは給水制限下。

既に農業には支障が出ているが、大都市に完全に給水が停止されればどうなるか。

将来的にはフェニックス LA等の他の大都市もどうなるかわからない・・ 


農作物は地球のどこかで取れるとしても、これが理由で住宅の価値が下がったら大変だ。

その一方で、大洪水のミシガン(添付)。(オハイオバレイ周辺)

水害でデトロイト近郊の自動車工場が操業停止になるのは珍しい。


そんな中、金融市場では、何かあれば直ぐに金利据え置き、量的緩和の話が出てくる。

それで株のインデックスは戻る。都会に住み、マネーしか知らない人の発想。

でも何か違う。

そんなことでは解決できないことが待っている予感。

人間は、時に地に足をつけて生きていることも大切だと思う・・。



2014年8月13日水曜日

ウイルスとロシアの役割



今週からTNTで始まった新番組の「Last Ship」

ストーリーは、アフリカで発生したウイルスが、人類を滅亡寸前に追い込む。

ワクチン開発に命をかける女性医師と、彼女を運ぶ米軍艦船の艦長がヒーロー。

そこに、お決まりの悪者ロシアが絡むパターン・・・

こういうのは、マイケルベイが一番得意とするところだが、

このタイミングで放映するのは出来すぎ・・

2014年8月12日火曜日

統治者で指導者の過去 (マネー原理プロから)

          
        正確には、Thank you USAではなく、Thank you Obamaが正しい   
          
          
     ゴロツキから、バグダット大学で神学を学んだというカリフに変身したBaghdadi氏 





やっと台風11号が去った。

避難指示が出ていた四日市は、自分にとって特別な場所。大事に至らず安堵。

ふと思ったのは、四大文明が大河の辺で生まれたなら、夏の兎がそうであったように、

他の文明でも、統治の基本は、水害をどう防ぐかだったかもしれない。

治水に長けたものが最初の長になり、その中で、武力に勝るものが王として統治をした。

・・・2000年後、第二次世界大戦では多くの人が武力で死んだ。

近代は、新たな統治のルールを模索している状態だ。

一般的には理想的なデモクラシーで選ばれた統治者は、経済成長が弱まると弱い。

そこで、先進国はペーパーマネーに頼るようになった。

誰を中央銀行のトップにするかは、最も重要な政治マター。

しかし副作用の貧富の差で、そのデモクラシーで今度は足元をすくわれる可能性がある

それに比べれば、プーチンや習金平のような専横的パワーをもつ統治者は別格だ。

実行力が伴うので、混乱期には結果的に人気が出ることもある。

やはりヒトラーはいつの時代も重要なサンプルだ。

ただプーチンや中国の指導者も、戦後生まれで、資本市場で儲けている点は西側と同じ。

なら彼らからのヘッドラインは、ショートカバーとセット。

でも先週金曜日の緊張が緩んだという一報が「ツイッター」からだったのは笑った。

プーチンが最後の一線を越えることは、彼自身の意思からはないと思う。

でもツイッターに反応するなら、目をまわさないようにしなければならない・・


一方、マネーでもなく、インフラでもなく、武力でもない

得体の知れないものを背景にトップに立つイスラム指導者は更にやっかいだ。

ISISのトップのバガーデイBaghdadi )は、2004年、米軍がハルージャに攻め込んだときには、

どこにでもいるゴロツキの一人だった。ランクが低いので開放された後、ザルカウイ( Zarqawi)

の下で頭角を現した。そしてザルカウイが死んだ後は、米軍をうまく利用しながら、いつのまに

か、バグダット大学で神学を学んだカリフとして、ISISの統治者であり、指導者でもある。
                                  (NYタイムス)

統治者が指導者を兼ねる場合のイスラムは怖い。

テロリストは、自爆テロに代わり、エボラ感染者をテロに使うなどともいわれている。

米国がISISを空爆したのは、泥沼への入り口の予感・・。

そんな中、市場にではロシア・ウクライナは重要だが、イラクは重要ではないという見方・・

Good on you





2014年8月11日月曜日

ローリーマキロイ 圧倒的独り相撲の強さ



Yeah, You could be the greatest
You can be the best
You can be the king kong banging on your chest

You could beat the world
You could beat the war
You could talk to God, go banging on his door

You can throw your hands up
You can be the clock
You can move a mountain
You can break rocks
You can be a master
Don't wait for luck
Dedicate yourself and you can find yourself

Standing in the hall of fame
And the world's gonna know your name
Cause you burn with the brightest flame
And the world's gonna know your name
And you'll be on the walls of the hall of fame

You could go the distance
You could run the mile
You could walk straight through hell with a smile

You could be the hero
You could get the gold
Breaking all the records that thought never could be broke

Do it for your people
Do it for your pride
Never gonna know if you never even try

Do it for your counrty
Do it for you name
Cause there's gonna be a day

When your, standing in the hall of fame
And the world's gonna know your name
Cause you burn with the brightest flame
And the world's gonna know your name
And you'll be on the walls of the hall of fame

Be a champion, Be a champion, Be a champion, Be a champion

On the walls of the hall of fame

Be students
Be teachers
Be politicians
Be preachers

Be believers
Be leaders
Be astronauts
Be champions
Be true seekers

Be students
Be teachers
Be politicians
Be preachers

Be believers
Be leaders
Be astronauts
Be champions

Standing in the hall of fame
And the world's gonna know your name
Cause you burn with the brightest flame
And the world's gonna know your name
And you'll be on the walls of the hall of fame

(You can be a champion)
You could be the greatest
(You can be a champion)
You can be the best
(You can be a champion)
You can be the king kong banging on your chest


(You can be a champion)
You could beat the world
(You can be a champion)
You could beat the war
(You can be a champion)
You could talk to God, go banging on his door

(You can be a champion)
You can throw your hands up
(You can be a champion)
You can be the clock
(You can be a champion)
You can move a mountain
(You can be a champion)
You can break rocks

(You can be a champion)
You can be a master
(You can be a champion)
Don't wait for luck
(You can be a champion)
Dedicate yourself and you can find yourself
(You can be a champion)

Standing in the hall of fame







ダルビッシュはまたも独り相撲で自滅。翌日、淡々とした独り相撲で全米プロを制したのがローリーマキロイ。一打差の勝利だが、内容はまたも圧勝だった。衝撃だった。

春、ダルと田中と岩隈の中で、一番サイヤングに近いのは岩隈とした。まだ判らないが、ダルの苦悩は続いている。

キャッチャーは取れない。野手はエラー。先取点を取られ、粘っても援護はない。そしてぎりぎりを狙った末にフォアボール。その後で打たれ自滅。

個人スポーツのマキロイは淡々と独り相撲。米国人のタイガーやミケルソンは、ギャラリーを観方にし、勝負どころでモーメンタムを最高にするコツを知っていた。

だがアメリカ人ではないマキロイは、ギャラリーと関係なく圧倒的な力でねじ伏せる。まるで彼にはモーメンタムなど必要ないように。今のマキロイの強さに匹敵するのは、全盛期のタイガーだけ。

トップでスタートした今日、前半は先行組みにリードを許した。後半のスタートのロング、一つ前のミケルソンとファウラーはともにバーディ。その瞬間、マキロイに2打差をつけた。

しかし後半圧倒的に強いマキロイ。ここからプレッシャーをかけた。二人が10番グリーンから離れた瞬間スーパーショット。自分のイーグルチャンスを二人に見せ付けた。なんなくイーグル。

13番を終わった時点で二人に並ぶと、ファウラーとミケルソンが18番まで一打後退する中、最終ホールでは二打リードしていた。そして、18番でもマキロイらしいドラマがあった。

雨による中断で暗くなっていた。ミケルソンとファウラーが18番のティーショットを打つ際、18番に到着していたマキロイ。運営委員は「PLAY UP」するか確認した。

プレイに支障が出ると判断した場合、組織委員は翌日に引き伸ばすかの判断する。終わらせるなら、前の組がテイーショットを打った直後、最終組にもテイショットを打ってもらう必要がある。

ただし同意するかどうかは最終組のプレイヤーの権限。当然だ。この大会は世界のプロゴルファーの頂点を決める全米プロ選手権。ところがマイキイはもう一人に確認することなく同意すると、直ぐにアドレスにはいった。

これはいろんな意味で微妙だった。まず四大大会でPLAY UPなど前例はない。前の二人はティーショットはイーグルのためのツーオンが可能なところにボールがある。

心理として自分がグッドショットならOK、もしティーショットを曲げると、前の二人にモーメンタムが行く可能性がある。さらに大先輩のミケルソンを煽るようでマナーとしてもどうか・・

そんなためらいなど全く見せずマキロイはあっさり勝った。圧倒的な独り相撲の強さだった・・


タイガーは復活するかのか?

それとも、サッカーゴルフの時代が始まるのか?